一般社団法人 日本公認不正検査士協会

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CFEコラム

「SIMスワップ」

先日のニュースにおいて、携帯電話販売店で他人になりすましてスマートフォンの番号を乗っ取る「SIMスワップ」という手口が使われて、被害者の銀行口座から不正送金が行われた事件が報じられました。

携帯電話販売店としては、このような事件を未然に防ぐために、以下のような対応策を検討することが必要です。

1.顧客情報の確認
顧客が本人であることを確認することが重要です。身分証明書などを提示して本人確認を行うことが望ましいでしょう。また、顧客情報を適切に管理することで、不正利用のリスクを減らすことができます。

2.SIMカードの再発行手続きの厳格化
SIMカードの再発行手続きを厳格化し、本人確認を徹底することが必要です。例えば、電話やメールでの再発行手続きは行わない、再発行手続きには直接店舗に来店することを求めるなどの対策が考えられます。

3.スタッフの教育
スタッフに対して、顧客情報の適切な管理方法や、不審な行動に対する対応方法などを徹底的に教育することが必要です。また、不審な行動に遭遇した場合は、警察に通報することが重要です。

4.セキュリティの強化
店舗のセキュリティを強化することで、不正アクセスや情報漏えいなどのリスクを減らすことができます。例えば、セキュリティカメラの設置、社内ネットワークの監視、セキュリティソフトの導入などが考えられます。

以上のような対策を講じることで、SIMスワップなどの不正行為を未然に防ぐことができます。携帯電話販売店としては、顧客の情報を適切に管理し、安全なサービスを提供することが求められます。

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