一般社団法人 日本公認不正検査士協会

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CFEコラム

ビジネスモデルの失敗、不祥事

近年、企業が抱える問題の一つに、ビジネスモデルの失敗や不祥事が挙げられます。その中でも、特に製品やサービスの品質や性能についての虚偽の表示や情報操作は、消費者を欺くことになり、信頼を失う結果につながります。

そのような不正行為が行われた企業の一つに、東洋ゴムがあります。2018年に発覚した、同社の断熱パネルの性能偽装事件は、多くの人々から批判を浴びることになりました。

東洋ゴムは、建物の断熱材として使用されるパネルを製造していました。このパネルには、熱伝導率という指標があり、値が小さいほど優れた性能を持つとされています。しかし、東洋ゴムはこの指標を改ざんし、本来よりも優れた性能を持つように見せかけていました。

このような不正行為が明るみに出た結果、東洋ゴムは多大な信頼を失い、多額の損害賠償を支払うことになりました。また、同社の株価も大幅に下落し、経営状況にも悪影響を与えました。

東洋ゴムのような事件は、消費者だけでなく、企業自身にとっても深刻な影響を与えます。製品やサービスの品質や性能を過大に表現することは、一時的には顧客を獲得することができるかもしれませんが、信頼を失った時には、その信頼を取り戻すことは非常に困難です。

したがって、企業は製品やサービスの品質や性能を正確に表現し、消費者に正確な情報を提供することが不可欠です。また、不正行為が行われた場合には、迅速かつ適切に対応することが求められます。これによって、企業と消費者との信頼関係を築き、長期的な成功を収めることができます。

詳しくはこちらから、
「ビジネスモデルの失敗と不祥事」について学習できます。
https://www.acfe.jp/store/view.php?c=WS2109HH

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