一般社団法人 日本公認不正検査士協会

ACFE JAPAN

CFEコラム

不祥事から見る企業の危機管理と透明性の必要性

昨年末、広報・メディア対応の専門誌『広報会議』が発表した「不祥事ランキング2023」において、企業の不祥事が社会に与える影響が改めて浮き彫りにされました。一般社団法人日本公認不正検査士協会として、このランキングを通じて考えるべき重要なテーマがいくつか浮かび上がります。

出典先:『広報会議』2024年1月号(2023年12月1日発売)https://mag.sendenkaigi.com/…/crisis…/028289.php

企業の透明性と信頼性の向上が急務:

ビッグモーターの保険金不正請求問題やジャニーズ事務所の性加害認める問題では、企業の上層部が責任逃れやずさんな説明を行い、これが企業全体の信頼性に大きな影響を与えました。公正かつ透明な情報提供、責任の所在の明確化は企業にとって非常に重要です。公認不正検査士の存在は、こうした透明性の確保にも一役買うことが期待されます。

社会の期待に応える危機管理の強化:

不祥事ランキングには個人のイタズラがSNSで広がる事例も含まれており、企業は個人の行動がビジネスに与える影響にも注意を払う必要があります。危機管理の専門家である不正検査士が、リスクを早期に発見し、的確に対処するためのサポートを提供することが期待されます。

従業員教育の強化:

ランキングに登場する企業の一部では、社内の不祥事が隠蔽されていたとの指摘があります。不正検査士は企業内での不正の早期発見と防止において、従業員教育の重要性を強調します。従業員が倫理的な行動を促進するためのトレーニングは、企業の長期的な成功に欠かせません。

ランキングで示された不祥事は企業にとって大きな課題であり、これを乗り越えるためには積極的で透明な危機管理が求められます。一般社団法人日本公認不正検査士協会は、企業が信頼され、社会との誠実な関係を築くために、不正行為の早期発見と防止に向けて全面的なサポートを提供してまいります。

CONTACT

入会申し込み 相談・お問い合わせ