一般社団法人 日本公認不正検査士協会

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分散型金融(DeFi)に関する不正金融のリスク分析

米国財務省は4月6日、分散型金融(DeFi)に関する不正金融のリスクを分析・評価した報告書を発表し 、報告書では、サイバー犯罪者、ランサムウェア攻撃者や詐欺師等が、DeFiサービスを利用して不正な収益の移転と洗浄を行っていると指摘されていました。

分散型金融(DeFi)は、中央集権化された金融システムに代わる新たな金融モデルとして注目されていますが、不正金融リスクも存在します。DeFiの不正金融リスクは、主にスマートコントラクトの脆弱性によるものであり、スマートコントラクトに不正なコードが組み込まれた場合、資金の盗難や不当な利益の得たりする可能性があります。また、DeFiプラットフォームでの資金洗浄やテロ資金調達の可能性もあるため、規制当局の監視が必要です。さらに、DeFiは匿名性が高く、取引の追跡が難しいことから、不正行為を行う人々にとっては魅力的な環境となっています。DeFiの不正金融リスクは、技術的な改善や規制の強化によって軽減される可能性がありますが、リスクが完全に除去されることは難しいと言わざるを得ません。
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