一般社団法人 日本公認不正検査士協会

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CFEコラム

川口市で起きたマイナポイント不正取得事件について考察してみます。

まず、この事件は市のマイナポイント申込支援業務の委託先のアルバイト従業員によって、市民のマイナポイントが不正に取得されたというものです。このような不正行為が行われた原因には、社内の監視・管理体制の不備が考えられます。例えば、十分な教育・訓練を受けていないアルバイト従業員が業務を担当していた場合、適切なマイナポイント申請プロセスを実施することができず、不正取得が発生する可能性が高まることになります。

また、この事件は個人情報の漏洩につながる可能性があります。申し込みに来庁した市民の個人情報が不正に取得されたため、その情報が第三者に流出してしまうリスクが存在します。このようなリスクを回避するためには、セキュリティ対策を十分に施すことが必要です。具体的には、従業員の教育や、情報システムの導入・更新などが挙げられます。

最後に、この事件は業務委託先を選定するプロセスにも問題があった可能性があります。業務委託先を選定する際には、信頼性の高い企業を選ぶことが重要です。具体的には、業績や実績、運営方針や社会的責任などを確認することが必要です。

以上のように、今回のマイナポイント不正取得事件には、社内の監視・管理体制の不備やセキュリティ対策の不十分さ、業務委託先の選定プロセスの問題が考えられます。今後同様の事件を防ぐためには、これらの課題に対して積極的に取り組むことが必要でだと考えます。

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