一般社団法人 日本公認不正検査士協会

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CFEコラム

「企業にとっての不正行為の代償:日野自動車の事例から学ぶ」

日野自動車の決算発表にみるように、企業における不正行為は莫大な損失を招きます。2024年3月期における営業損益の赤字転落は、エンジン認証の不正に伴う補償費用の影響が大きかったことを示しています。これは不正行為が企業にとっていかに痛手となるかを示す典型的な例です。

企業が不正行為によって被る損失は、業績の悪化だけにとどまりません。信頼の失墜や法的問題による罰金、企業価値の低下など、多岐にわたります。さらに、顧客からの信頼を失うことは、長期的な企業の成長にも大きな影響を与える可能性があります。

こうしたリスクを避けるためには、事前の不正対策が不可欠です。企業が自社内に公認不正検査士(CFE)を配置することは、不正行為に対する有効な対策の一つです。CFEは不正の専門家であり、不正行為を未然に防ぎ、発生した場合には迅速に対処することができます。

日野自動車の事例からも明らかなように、不正行為は企業にとって致命的なリスクです。そのため、企業は不正対策を怠らず、積極的に取り組むことが求められます。自社内にCFEを配置することで、不正行為による損失を最小限に抑え、企業の信頼性と持続可能な成長を確保することができると考えます。

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