一般社団法人 日本公認不正検査士協会

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CFEコラム

倫理観の重要性とCFE資格取得の推進

2024年3月に発表された大阪府財務部での通勤手当不正受給事件は、組織内の倫理観の欠如が招いた深刻な問題であると考えます。このような事件は、組織の信頼性や透明性を損ない、経営を揺るがす可能性があります。

財務部は組織の内部統制の第2線として重要な役割を果たしており、その中核をなすのが経営管理部門であります。このような部門が不正を起こした場合、組織全体の信頼性が損なわれる可能性があり、そのため、倫理観の浸透と強化は喫緊の課題です。

特に、Certified Fraud Examiner(CFE)資格の取得は、経営管理部門における不正を検知・防止するための重要なステップとなります。CFE資格は、不正行為の特徴や検出方法、予防策に関する幅広い知識を提供し、専門家としての能力を証明するものです。

経営管理部門のメンバーがCFE資格を取得することで、組織内での不正行為に対する理解が深まり、早期発見や適切な対応が可能となります。また、CFE資格取得者は、倫理観の徹底や組織の透明性の向上にも貢献することが期待されます。

このように、倫理観の向上とCFE資格の取得は、経営管理部門が内部統制の強化に努める上で欠かせない要素となります。組織全体の信頼性と透明性を高めるために、経営管理部門は積極的に倫理観の浸透とCFE資格取得の推進に取り組むべきであると考えます。

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