一般社団法人 日本公認不正検査士協会

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CFEコラム

学生に対する不正対策教育の重要性

高知県黒潮町で発覚した学生チームによる助成金不正受給事件は、不正行為がどのように容易に行われるかを示す残念な事例です。このような事件は、短絡的な考えで不正の機会に触れる可能性のある学生たちに対する適切な教育が必要であることを改めて示しています。

学生時代は、道徳的価値観や倫理観を築くための重要な時期です。不正行為が許されるという文化が根付いてしまうと、将来的に社会全体に深刻な影響を及ぼす可能性があります。そのため、学生たちには正しい価値観や倫理観を身に付けるための教育が欠かせません。

一般社団法人日本公認不正検査協会では、学生に対する不正対策教育の重要性を認識し、学生会員制度を設けています。この制度を通じて、学生たちに不正のリスクやその重大性について理解し、不正行為を防止するための意識を高めることが目指されています。

学生会員制度を通じて、学生たちには以下のような重要なポイントが伝えられます。

  1. 倫理的な意思決定の重要性: 不正行為は一時的な利益をもたらすかもしれませんが、その後の信頼や評判を失うリスクがあります。正しい判断をすることの重要性を理解します。
  2. 法令や規則の遵守: 社会や組織には様々な法令や規則があります。それらを遵守することが、健全な社会生活や組織の発展に不可欠です。
  3. チームワークと信頼: 不正行為は信頼関係を壊し、チームの協力関係を崩壊させる可能性があります。正しい方法で協力し、信頼関係を築くことの重要性を理解します。
  4. リーダーシップの重要性: 学生たちはリーダーシップの一環として、正しい方向に導く責任があります。そのためには、倫理的で責任ある行動が求められます。

以上のように、学生に対する不正対策教育は彼らが将来の社会人としての役割を果たす上で重要な基盤となります。一般社団法人日本公認不正検査協会は、学生たちが健全な社会の一員として成長するための教育に積極的に取り組んでいます。

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